未来創造サポートでは変化の理論(TOC)を扱ったワークショップをおこなっています。

社会を変えたい、組織を変えたい、このままでは衰退していってしまう地域をなんとか変えたいという思いに答えてくれるツールが変化の理論(TOC)です。
「こうなったらいい」「こういう組織・社会にしていきたい」という思いを抱えているだけでは変化は起こりません。
その思いやビジョンを、どうやって「現実の変化」につなげていくのかが重要です。
勿論、このツールだけでは「変化が生まれて、ハッピーエンドになる」とは限りません。しかし、「どうやって変化を生み出したら良いのか」を考える切り口としては、TOCは非常に役に立つものであると実感しています。
組織が変化を生み出すための方法や道筋を計画して、その計画の有用性を評価し、利害関係者とのコミュニケーションを図るのに役立つ強力なツールです。

変化の理論(TOC)とは、社会システムに関わるプログラムの計画、評価、そして利害関係者たちによる参画の方法論です。具体的には、ある文脈の中で望ましい変化が、なぜ、どのように起こるかを包括的にわかりやすく描写した理論、あるいはストーリーのことです。

変化の理論は、利害関係が複雑に絡み合う社会課題の解決の文脈で、慈善活動や国際協力を支援する組織や財団などによって活用されてきたものです。こういったソーシャルセクターでの広がりが、ビジネス界でもCSVやソーシャル・イノベーションを推進する企業や起業家の間でも広がり始めています。
現在では、NGOやNPO、社会的企業、公共部門、そして主流企業などで広く活用されています。近年では、気候変動対策に資金提供する緑の気候基金(GCF)をはじめとして、基金、財団、資金助成団体などで、プログラム申請の際に、「変化の理論」の作成・添付を必須条件とするところが増えてきています。

TOCは見えている・見えてないつながりを「見える化」するという意味で、システム思考がその土台にあります。システム思考を日本に導入・普及する活動を展開してきたチェンジ・エージェント社の試みは、「個別最適化ではなく、全体最適化を図りたい」「本質的な問題解決を図りたい」といったものです。システム思考は、大局の流れを読み、全体像を把握しながら、本質的で持続的な働きかけを探るアプローチです。

TOCを一言で言うと、ゴールドラット博士は次のように述べています。
「TOCを一言で言えというなら、それは『フォーカス』だ。しかし、大事なのは、フォーカスするとは何をすべきか知っているのは勿論、何をすべきでないかを知っているかということだ。何故なら、全てにフォーカスするのは、どれにもフォーカスしないのと同じだからだ。」
ということになります。

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